カラスに思う

  • 2018.08.01 Wednesday
  • 08:30

県老施協 監事 加藤 綾子(特別養護老人ホームアミーキ施設長)

 

  数か月前テレビで「券売機カラス」が報道されていた。人なつっこいとても頭のいいカラスだった。その半面かたや「カラス撃退」の悪いカラスも時々テレビをにぎわしている。

最近私の家の近くにカラスが多い。梅雨明け頃には、つがいで子供を守っている様子だった。近くを散歩すると私の後を追いかけてくるのがよくわかった。大きな声で「カアーカアー」と泣きながら勢いよく近くまで下りてくる。思わず手に持っていた袋を頭に当て速足で逃げてきた。そのようなことが何度かあった後日、同じ道を通ったそのとき、さらにカラスの数が増え、つがいの2羽から6羽になっておりさらに行く先に先回りして威嚇してきた。恐怖を覚えたのは言うまでもない。ゴミステーションもかなり荒らされ徐々にあの子供のころに歌った「カラスは山に〜、かわいい目をしたいい子だよ〜」の様子は全くなく憎く怖いカラスに変わった。しかし思うところがありいつからこのような生きるすべとなったのか、気の毒にも思った。安心して山や里に帰れず餌も思うようになくコンクリート化した町におりてこなくてはならない様変わり。動物や植物も住みづらい環境であることは人間も同じかもしれないと、ふと思った。

 毎日35度を超える猛暑、豪雨や地震などの災害も多い。文明はどんどん進化しているけれど緑や自然が損なわれつつある。そのような状況を作ったのは我々の責任かもしれない。だからこそ今、地球破壊を防ぐことができるのも人間である。私たちが自然のなかで安心して生活できるように、小さなことから努力しようと思わせた、カラスの出来事だった。

福祉の仕事に就いて 

  • 2018.07.01 Sunday
  • 08:03

県老施協 副会長 高井 弘仁(特別養護老人ホームにしきの園)

 

 私は介護の仕事に就く前は、町役場の職員として37年間勤めました。町役場では事務職として主に総務関係の仕事が多く、福祉関係は殆ど経験がありませんでした。しいて言えば、医療保険関係事務を経験したことぐらいです。総務関係の仕事と言いますと、町の財政や職員の人事・給与・福利厚生、町長の秘書、その他他部署に属さない庶務関係の仕事を担当していました。仕事柄、町民からの要望や不満が寄せられ、職員からも様々な要求が多く、町長や議員さんからの多種多様な問題や意見、指導がくるものですから、やってあたりまえ、やらなければ苦情や時には強要を迫られることさえあるのが実情でありました。そのため、ストレスとできない事へのジレンマ等が日々継続し蓄積され、皆さんが想像している以上の悩みや葛藤が多くありました。退職した翌日の目覚めの朝は、大変清々しい気分だったことを覚えています。

 そして、2年前にこの「にしきの園」に施設長として就任した時は、不安な毎日でこの先どうなることかと心配でたまりませんでした。1年間の施設長研修を経て、社会福祉とは何か、介護とはどういう事かを勉強させていただき、2年目では施設での仕事や施設の入居者との交流がやっと少しできるようになり、入居者に「ありがとう!」や「お世話になります」と笑顔で話しかけて頂けるようになってやっと半人前になれたような気がしています。3年目に入り、施設の問題点や職員の様子や大変さも見えてくるようになり、一つ一つ問題点を冷静に捉え、少しずつでも解決していければと思えるようになってきました。

 最後になりますが、縁あって介護の現場で働く事になり、群馬県老施協の役員としてお世話になることになりました。微力ではありますが、今までの経験を生かし、何事に於いても「楽しく!一生懸命!」をモットーとして頑張っていきますので、宜しくお願いいたします。

6月の雨

  • 2018.06.01 Friday
  • 08:30

 

県老施協 監事 藤澤 真史(特別養護老人ホーム山笑)

 

  6月といえば「梅雨」というキーワードが真っ先に思い浮かぶ人は多いだろう。しとしととした雨が降り続き、個人的にはあまり良いイメージがない。また祝日のない月ということも、良い印象を持ち辛くするのに一役買っている。

  一方で「ジューン・ブライド」という言葉がある。6月の花嫁という意味だが、この月に結婚をすると花嫁は幸せになるというジンクスがあるそうだ。あながち悪いイメージだけが占めているわけでもないのだが、事実、道を歩けば靴が汚れ、洗濯物は乾き辛く、カビなども急激に猛威を振るう。じめじめして蒸し暑いかと思えば、なんとなく肌寒い。この季節は初夏の太陽が照りつける心地よい新緑の5月から続けて訪れることもあり、その落差が特に不快指数を押し上げているように思う。6月の花嫁には申し訳ないが、この快適とは言えない梅雨の季節はなくてもいいと考えている人はおそらく多いだろう。

  しかし、ついなくてもいいのではと考えてしまう梅雨ではあるが、この時期の雨がないとダムの貯水率は下がり、農作物へも大きな影響がでることはご存じのことと思う。昨年のこの時期の降水量は少なく、野菜の価格が高騰するなどの影響が出ていたのは記憶に新しい。不快に思えるこの季節も決して必要のないものではないのだ。

  新年度が始まって2か月が経ち、目標を見失いやすく、ついだらけてしまうのもこの時期だ。この雨の季節の過ごし方次第で今年度の成果が大きく左右するといってもけっして大袈裟ではないだろう。そういった意味では、この時期にたっぷりと雨を降らし、豊作のための土壌を作り上げていくためにはむしろ1番大切な季節かもしれない。

  さて、6月の花嫁にあやかって今年の豊作を想いながら、幸せな未来への扉を開くための雨を乗り越えるとしよう。