高齢ドライバーの事故多発⁉

  • 2019.06.01 Saturday
  • 08:30

 

県老施協広報委員長 吉川幸二郎(特別養護老人ホームエンジェルホーム施設長)

 

 高齢ドライバーによる交通事故の報道が相次いでいる。群馬県内においても、昨年1月、高校生二人を巻き込む痛ましい事故が起きたことは記憶に新しい。

 事故の報道がされるたびに、「高齢者は免許を返納しろ」「高齢者からは免許を取り上げるべきだ」「運転を止められない家族にも責任がある」。そんな意見を耳にする。

 ここまで連日のように報道されると、近年、高齢ドライバーによる死亡事故が急増しているかのような印象を受けるが、実際はどうなのだろうか。

 交通事故全体の死者数で見ると、1970年の16,765人をピークに、その後は多少の増減がありながらも、長期的に見ればその数は減り続け、2018年には3,532人で、ピークのおおよそ5分の1と大幅に減少している。一方で、75歳以上のドライバーによる死亡事故に関しては、ここ10年間は400~500件の間で推移しており、ほぼ横ばいである。

 全体での死亡事故が減少する中で、高齢ドライバーによる事故が横ばいであるから、その割合が相対的に上昇していることは間違いないものの、最近になって、急に高齢ドライバーによる死亡事故が増えてきたような認識は誤りである。

 私が働く特別養護老人ホームのある榛名山麓においても、高齢者(もみじ)マークをつけた自動車がよく走っている。私も子を持つ親として、わが子がそんな事故に巻き込まれたらと、想像するだけでいたたまれない気持ちになるが、この傾斜が多い地域で、自動車を使わなければ、買い物にも病院にも行けない高齢者から、その足である自動車を取り上げることで、問題が解決するわけではない。

 ブレーキとアクセルの踏み間違えを防ぐ装置や、自動ブレーキシステムなど、自動車自体の安全装置の向上と、それらの購入に対する補助や、公共交通機関の整備など、福祉政策の充実を願うとともに、高齢者福祉に携わる者としては、事故の報道があるたびに、高齢ドライバーを世の中から排除するような論調には、きちんと反論していきたいと思う。

「働きやすさとは」

  • 2019.05.13 Monday
  • 08:30

 

  県老施協 研修委員長 後閑 善之(特別養護老人ホーム希望館施設長)

 

 ここ最近「働き方改革」や「ライフワークバランス」と言う言葉を良く耳にする中、国全体が今大きな転換期を迎えている。骨抜きにならないように、わが法人内でも色々な制度改革を行っているが、果たしてそれが働きやすさにつながるのか甚だ疑問である。働く時間を抑えなければならない、しかし記録やケアの時間は増える一方なのだ。明らかに矛盾している。目の前で出口を探し、家に帰りたい訴えをしている利用者をよそに「私、定時で帰ります」という考えが、果たして正当化されてしまうのだろうか。

 また、部下を時間外に残さないように役職者がその穴埋めをするようになってしまう恐れもある。そんな苦労をするくらいなら役職者になりたくないと思われてしまうかもしれない。

 横並びに制度を変えることが得意な日本。個人個人、それぞれの生き方に焦点を当てる時代であり、仕事に対する思いや各々の幸せの基準もそれぞれ。しかし、そこで働く組織のルールも大事である。だからこそ、介護の仕事にプライドを持ち、一心不乱で利用者のために尽くしている職員が、逆に働きにくくならないようにしなければならないとつくづく思う。精神論や根性論が通用しないご時世と分かっていても、人相手の福祉である以上、どんなに時代が変わろうが「愛と奉仕」の精神だけは、これからも伝えて行かなければならない。

 福祉業界は閉鎖的だといわれて久しい中、ある意味大きく変わるチャンスかもしれない。まだまだ改革すべきところはたくさんある。職員自らの手で理想の施設を作り上げ、本当の介護を確立できるように、ただひたすら管理者は矢面に立ち、影となり支えるのみである。

『気づき』

  • 2019.04.08 Monday
  • 08:53

  県老施協 総務委員長 村上 忠明(特別養護老人ホーム永光荘施設長)

 

 一昨年から、介護福祉士養成校にインドネシアから留学している学生2名をアルバイトで受入れ、この4月に新卒採用となった。

 外国人のスタッフを採用するのにあたって一番の心配は利用者の反応であったが、好意を持って受入れてもらえた。

 どうしてなのか? 

  日常生活での会話に問題のないだけの日本語力を持ってはいるが、「きちんと聞き取ろう。」「しっかり伝えよう。」と真摯に利用者と向き合う。それと彼らの外連味のない笑顔。

  そう、コミュニケーションの基本を自然と行っている。このことが利用者にとっては、とてもうれしいことになっていた。

  やるべきことが多く余裕のなくなっている日本人スタッフ・・・いつの間にか忘れてしまっていた大切なことを彼が気づかせてくれている。

  文化的な違いもあるが、ともに積極的に交流をして互いに学び合ってきているのは、頼もしく見える。

  利用者も職員もみんな笑顔で過ごせる施設づくりの輪に、私も乗り遅れないようにしたい。

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