2015年国勢調査から見えてくるもの

  • 2016.08.01 Monday
  • 08:30

               県老施協 中毛ブロック長 羽鳥 守(特別養護老人ホーム愛老園 施設長) 

 

   総務省は、先日(平成28年6月29日)に、2015年の国勢調査の速報値を発表した。  

   集計結果では、65歳以上の割合は、総人口の26.7%で、過去最高になったと報じた。  

   一人暮らしの高齢者は、高齢者全体の16 .8%で、男性では、8人に1人、女性では5人に1人が一人暮らし、平均では、6人に1人が一人暮らしである。  

   結果から、見えてこないのが、老人世帯、二人暮らしの高齢者であります。元気の内は良いが、どちらかが介護が必要になれば必然的に、共倒れになりかねないからだ。  

   これらの要因で、老人ホームなどに、利用する高齢者は、前回の調査から4割も急増し10年前の2倍になった様だが、このことが原因であるように感じた。  

   この調査を自分なりに分析するならば、社会福祉法人制度改革では、「公益性を確保する観点から制度を見直し、国民に対する説明責任を果たし、地域に貢献する」法人であるべきことを追及している。  

   それ故、私たちは今後、高齢者世帯・一人暮らし老人が増々、増えるであろう高齢者が「地域」「社会」を共に共有し、高齢者の人々がお互い助け合える「互助」の精神を築き上げる社会を、老人ホームが中心に手助けをし、援助する働きかけの必要性を感じる。  

   この実践を通して、新たな施設作りの一歩になることを期待する。

 

  次回は、藤岡市・特別養護老人ホームつどい 施設長 関根西毛ブロック長です。     

私が大切にしてきたこと

  • 2016.07.01 Friday
  • 08:30

県老施協 監事 島田 和佳(特別養護老人ホームゆたか 施設長)

 

 私は、平成9年4月開設とともに、特別養護老人ホームゆたかの施設長になりました。それまで、当法人は保育園を運営していたので、高齢者の施設の運営は、素人でした。施設見学をさせていただいたり、運営について勉強させてもらったりしました。何から何まで、初めての事で、色々な方にお世話になりながら、これまで運営することが出来たと思っております。

 自分自身が居心地の良い場所にしたいという思いがあり、施設には動植物がたくさんあります。施設の顔には、雑種の「クロ」や気まぐれにやってきて住みついてしまった猫の「ちび」。玄関を入ったところには、開設当初から錦鯉がゆったりと泳いでおります。駐車場には、ポニーの「さくら」「こざくら」もいます。地域の方も、よく遊びに来てくれます。

加えて、自分自身が楽しんだことは、職員も同じように楽しんでもらいたくて、職員旅行を計画したり、施設内行事を計画したりします。カレーを作って、職員で食べたり、畑で収穫した野菜を使った料理を、職員と食べたりと、つねにみんなが楽しくできることを考えています。

 また、ゆたか保育園、児童クラブが併設されており、お年寄りと一緒におやつを作ったり、行事を行ったり、ケアハウスの方に小学生の登下校の見守りをしてもらったりと盛んに交流しております。

 施設の名前のとおり利用者の方、家族、職員、そしてこの地域全体が「ゆたか」になるよう運営してきたいと思います。

 

 この原稿を書き上げて、送信した後には、職員とハウステンボスへ行ってきます。

 

次回は、伊勢崎市・特別養護老人ホーム愛老園 施設長 羽鳥中毛ブロック長 です。

施設職員の はまり易い3つのタイプ

  • 2016.06.09 Thursday
  • 15:19
県老施協 監事  松倉 紘洋 (特別養護老人ホーム鏑泉苑 施設長)

  私が養護老人ホーム鏑泉苑の施設長に就任したのは昭和58年、38歳のときでした。当時は群馬県内でも養護が18施設、特養が数か所開設されたばかり。いよいよ本格的な整備が始まろうという時代で、まだ全国レベルワースト3の状態でした。当時福祉新聞に、ある特養の施設長さんが月3回掲載されていたコラム“苑長日記”を拝読し、大変勉強になったものです。その中のひとつを紹介します。

“施設職員の はまり易い3つのタイプ”
仝充詑砂天
   何か新しい提案があると、マイナス面を強調して「そんなことできっこない、無理だ」と結局何もやらない。 (例)ある施設に外部から行事の招待状が届いた。入所者は大喜び。ところが招待日が土曜日の午後で、職員は反対。 (理由) 勤務時間外なので、これを認めると次から次へと認めなければならなくなる…等。職員の「やりたくない」という本音からもっともらしい理由を探しだすのです。

孤高型
   新しい提案に対し、私の何十年の経験では…と経験のみを強調し、「そんなにやりたければ勝手にやれば」と言いがち。このように自分のモノサシ以外では考えられないタイプの人がいるものです。 この「現実尊重型」や「孤高型」の職員は、しばしばやる気のある職員と衝突し、やる気を失わせてしまうのです。

0預厳
   すべて他人に頼り、決して自分で考えて判断しようとしないタイプ。施設ではとっさに判断し、行動しなければならないことがいくらでもあります。それらをすべて指示待ちの姿勢で何もやらないのでは、信頼を得ることはできません。善意でする行動は、結果的にそれが失敗に終わってもそれは許してもらえるものです。

さて、30年前の問題は今如何でしょうか?

  私の施設運営の基本は“ホーム”、“大家族の家庭”です。利用者さんもご家族も職員も皆家族の一員と思えるような施設となるよう願っています。  

次は、伊勢崎市 特別養護老人ホームゆたか施設長 島田監事です。
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