6月の雨

  • 2018.06.01 Friday
  • 08:30

 

県老施協 監事 藤澤 真史(特別養護老人ホーム山笑)

 

  6月といえば「梅雨」というキーワードが真っ先に思い浮かぶ人は多いだろう。しとしととした雨が降り続き、個人的にはあまり良いイメージがない。また祝日のない月ということも、良い印象を持ち辛くするのに一役買っている。

  一方で「ジューン・ブライド」という言葉がある。6月の花嫁という意味だが、この月に結婚をすると花嫁は幸せになるというジンクスがあるそうだ。あながち悪いイメージだけが占めているわけでもないのだが、事実、道を歩けば靴が汚れ、洗濯物は乾き辛く、カビなども急激に猛威を振るう。じめじめして蒸し暑いかと思えば、なんとなく肌寒い。この季節は初夏の太陽が照りつける心地よい新緑の5月から続けて訪れることもあり、その落差が特に不快指数を押し上げているように思う。6月の花嫁には申し訳ないが、この快適とは言えない梅雨の季節はなくてもいいと考えている人はおそらく多いだろう。

  しかし、ついなくてもいいのではと考えてしまう梅雨ではあるが、この時期の雨がないとダムの貯水率は下がり、農作物へも大きな影響がでることはご存じのことと思う。昨年のこの時期の降水量は少なく、野菜の価格が高騰するなどの影響が出ていたのは記憶に新しい。不快に思えるこの季節も決して必要のないものではないのだ。

  新年度が始まって2か月が経ち、目標を見失いやすく、ついだらけてしまうのもこの時期だ。この雨の季節の過ごし方次第で今年度の成果が大きく左右するといってもけっして大袈裟ではないだろう。そういった意味では、この時期にたっぷりと雨を降らし、豊作のための土壌を作り上げていくためにはむしろ1番大切な季節かもしれない。

  さて、6月の花嫁にあやかって今年の豊作を想いながら、幸せな未来への扉を開くための雨を乗り越えるとしよう。

 

「ボギー」

  • 2018.05.01 Tuesday
  • 08:30

県老施協 副会長 古谷 忠之(特別養護老人ホームユートピア広沢)

 

「ボギー」。ユートピア広沢の看板犬。ちょっと大きめのトイプードルです。

毎日、玄関にある椅子に座り、デイサービスのご利用者を出迎えます。皆さんに「かわいいね〜」と声をかけられながら、いいこいいことなでなでしてもらい、目がとろ〜んとなっています。犬が嫌いというご利用者もいらっしゃいますので、「ボギー」の隣には、「ボギーのお父さん」といわれている、元の飼い主であるケアハウスのご利用者が付き添っています。

お父さんにとっても毎日の仕事で、「今日は寒いですね」「暑いですね」と声をかけ、皆さんと話しをするのが日課であり、楽しみのようです。

またある日、「ボギー」とかわいい男の子の声。ご入居者のひ孫さんです。ひいおばあちゃんに会いに来るというより「ボギー」に会いたくて、おばあちゃんについてユートピア広沢に来てくれます。「ボギー」も声を聞くだけで、玄関に走って出て行きます。その訳は、いつもおやつを持って来てくれるからです。「おすわり」「お手」と言いながらおやつをくれます。

「ボギー」目当てに、おじいさん、おばあさんに会いに来てくれる小さなお子さんがいて、週末でも忙しい「ボギー」です。動物の力はすごいです。

楽しいユートピア広沢になれば良いなと思います。

「ありがとうの木」

  • 2018.03.01 Thursday
  • 08:30

県老施協 副会長 信澤 真由美(特別養護老人ホーム川場春光園)

 

普段、何気ない会話であっても、相手から「ありがとう」と言われると嬉しく、自分からも「ありがとう」と伝えると、とてもあたたかな気持ちになれます。

「ありがとう」の語源は漢字で書くと「有り難し」で、見てのとおり「有るのは難しい」=「めったにない」という意味になります。めったにないすばらしいことだと感謝したのがルーツとされています。

この「ありがとう」という言葉は、たった5文字で感謝を伝えるごく当たり前の言葉なのですが、不思議な力があるように感じます。「ありがとう」という言葉ひとつで、コミュニケーションも双方向になる、まさに“魔法の言葉”なのです。

当法人では「“ありがとう”を大切に」を理念に掲げて、ご利用者様から「ありがとう」と仰っていただけるように、また、スタッフ間でもともに学び成長し「ありがとう」と言い合えるグループを目指しています。この理念に適うよう、「ありがとうの木」という取り組みをはじめました。

これは、スタッフ全員が葉に見立てた用紙に自分の「ありがとう」という気持ちを文字に描いて、その1枚1枚をひとつの大きな木の絵に貼り付け、1日の仕事の初めにその文字を見ることにより、「ありがとう」の大切さを意識することとしたものです。

その描かれた葉には、どれひとつとして同じものはなく、個性豊かな「ありがとう」で木が生い茂りました。このように、「ありがとう」の言葉に込められる思いは人それぞれですが、「有るのは難しい」=「めったにない」瞬間の、そのひとつひとつの思いに寄り添って応えていくことこそが、「“ありがとう”を大切にする」ということなのだと思います。

私たちの介護福祉の現場には、たくさんの「ありがとう」が存在します。

今日も、どんな「ありがとう」が聴こえてくるのでしょう。そう考えると今日1日が、とても楽しくなってきませんか。