『コラムって…』

  • 2017.12.01 Friday
  • 08:30

                   県老施協 生活相談員研究部会長 中嶋 高志(特別養護老人ホームかまくら)

 

 「じゃあ、中嶋君に相談員研究部会の部会長をお願いしないとね。」と、この春の上司の異動により、急遽引き受けることとなった生活相談員研究部会長の役。

 日頃、施設内での入居者様やご家族様との関わりとは異なり、同業の諸先輩方と共に活動をする機会は、なんとも言い難い緊張感と沢山の刺激になりました。

 そして今回の「コラム」執筆の依頼。30余年の人生で初めてのコラム執筆を経験することとなり、どういったテーマで書こうかと頭を悩ませておりました。仕事の事や、趣味の事など、なかなか書き始められずにいるうちに、そもそも「コラム」とは一体どういった文章となるのか…という疑問に辿り着き、早速調べてみました。

 「コラム」とは、一般的には一定の枠により囲まれた短い評論文。本来「縦列」または新聞・雑誌の「欄」を意味します。ラテン語では「カラム」といい、円柱を指します。日本の縦書きの新聞には横長の余白ができるように、横書きの英字新聞には、縦の余白ができるため、その様が「円柱」に似ていることから、縦に空いた余白スペースを有効的に使って書かれる記事を「コラム」と呼ぶようになったそうです。

 限られた文字数内での文章のため、内容を簡潔に分かりやすく整理し、書き手の思いや考察も盛り込んでいく必要があり、文章構成が要となります。上手いコラムの書き方には、日本の舞楽などの脚本構成で用いられる「序破急(じょはきゅう)」があり、起承転結の4段構成に比べ分かりやすい場面展開が、限られたスペースで書き手の考察を伝える際に効果的な文章構成であるといえるのでしょう。これは、スピーチや会議等においてもとても有効な会話術といえ、分かりやすい状況説明は日頃ご家族様への説明時などでも心掛けたいことです。ご家族様の聞きたい事、施設側の伝えたい事が、入居者様にとって大切なことであればある程、専門的な事は分かりやすく簡潔に伝え、その上でどういった事を望まれるのかをしっかり傾聴できる存在でありたいです。そして、今後どのような生活を送っていただけるのか、一緒にこれからについての考えを深め歩んでいくことで、最期の時までの尊い時間の余白に彩を添え、その方らしい充実した日々を送っていただけるよう支援ができればと、このコラム執筆の機会を通じ改めて感じることができました。

「夢をあきらめきれないおじさん達の甲子園」

  • 2017.11.01 Wednesday
  • 08:30

県老施協 21世紀委員書記 外山 弘樹(特別養護老人ホーム西嶺の郷)

 

  今年は、暑い日が少ないまま夏が終わってしまいましたが、多くの観客に応援されながら熱い場所がありました。皆さんご存じ、高校球児の聖地である甲子園。毎年、自分はこの甲子園の閉会式を見るたび夏の終わりを感じます。

 ところでマスターズと聞くと「ゴルフ」というイメージを持つ方が多くいらっしゃると思いますが、実は野球の世界にも「マスターズ甲子園」というものがあります。これは、2004年から始まり、全国の高校野球OB/OG、性別、世代、甲子園出場・非出場、元プロ・アマチュア等のキャリアの壁をこえて出身校別に同窓会チームを結成し、球児のあこがれである甲子園球場で白球を追いかける夢の舞台を目指そうとするものです。まさに現役当時に甲子園出場を叶うことができなく、夢をあきらめきれないおじさん達がめざす涙、涙のもう一つの甲子園とも言えます。

 毎年、感動を与えてくれるポスターのキャッチフレーズをいくつか紹介します。

2004年 甲子園を目指した200万の元高校球児へ!! 夢、続投。

  06年 46歳じゃない。高校31年生と呼んでくれ。

  07年 試合開始が少し遅れただけだよな。

  09年 野球を裏切らなかった。野球は裏切らなかった。

  10年 人生に甲子園が足らなかった。

  12年 あの夏の宿題、やり残しないか。

  13年 いくつになっても甲子園は甲子園だ。

  15年 甲子園はずっと遠くにあった。ずっと近くにあった。

  16年 プレイボール前から、もうドラマがある。

  17年 勝つことより、負けることより大事なこと。

  どれも思いの詰まった野球馬鹿なおじさんには何ともたまらないキャッチフレーズ。私も2015年に母校の後輩のおかげで出場でき、甲子園のマウンドに立つことができました。参加選手だけでなく、関係者全ての方にそれぞれの思い(白髪頭のおばさんが言ってました。「学生の頃夢だった甲子園のプラカード持ち、今日、夢が叶った」)がそこにはあり、マスターズ甲子園の選手は全員がヒーローとなれる場所。一般の方もボランティアやキャッチボールで参加できます。感動にふれてみたい方は是非、甲子園球場へ。

「人生100年時代」

  • 2017.10.01 Sunday
  • 08:30

県老施協 老人デイサービス委員長 狩野浩之(みずべの杜デイサービスセンター)

 

人生100年時代構想会議が立ち上がる今の時代に、今後私達が覚悟しなければいけないのは「人生は100年を考える」ということです

 今現在の日本人の平均寿命はすでに(男性81歳、女性87歳)まで生きる時代になっています。寿命の伸びは今後も続くと見込まれ、2007年生まれの日本人の50%は107歳まで生きられると予測されています。

 すでに3040代は、自分の人生は90歳以上があるのだと考えておくべきですし、今の20代は、100歳以上もありうると考えておくべきだと思います。

人生100年時代は、老後の心配も増えます。今なら65歳引退が多いですが、35年も老後があることになるからです。 

 10年の老後なら、倹約して「余生だねえ」とのんびりしていればよかったのですが、35年の老後は長すぎます。飲み食いだけは困らないといっても、それだけで35年は暮らせないはずです。

 人生100年時代についての処方箋はまだ確立していませんが、

今までと同じではダメで、お金がたくさんあれば幸せなのではなく、稼いだお金を有効に使って、人生を通じた幸福度を高められるかが

これからのカギではないでしょうか?方法として?

 

・現役時代を長くする:7080歳までしっかり稼いで老後を短くする。楽しめる仕事を見つけ、稼げるスキルを持つ。

・老後に備えて貯める:現役時代にしっかり貯めて、老後の取り崩し資金を増やしておく。

・堅実に老後を暮らす:現役時代と同じ消費生活をするのではなく、使うお金のメリハリをつけ老後の出費は堅実に行う。

 やっぱりお金が必要なのでしょうか?

しかし、長すぎる人生、無気力で無感動な100年では面白くない。むしろ些細なことにも楽しみを見いだしたり、ときどきご褒美のように自分にサプライズを与えたり、新鮮な驚きを得る為いろんなところに飛び込んでみたり、人生には工夫が必要です。

 20歳のときには思いもしなかった楽しさを40歳で見つけたり、70歳から新しい友人関係や趣味を楽しめる人は、「人生100年時代」を謳歌できることでしょう。

 さて、私たちに出来る事は何でしょうか?楽しいワクワクする老後が待っていますか?そんな老後が良いですね