言葉の力

  • 2017.07.01 Saturday
  • 08:30

 

県老施協 養護老人ホーム委員長 田島 加恵子(養護老人ホーム東光園)

 

  今年2月、当園の最高齢者が百歳の誕生日を迎えられました。当園で利用者が百歳の誕生日を迎えられるのは11年ぶりのことなので、とても嬉しく思っています。この利用者Wさんは、足腰は少々弱くなり、移動は車椅子を使用しているものの、とてもお元気に過ごされています。先日、Wさんとお話しをさせて頂いた時のことですが、Wさんが、「私はどこかへ出かけた後に、『疲れた』と言うのが嫌いだし、言いたくないの」と言われました。また、「あちこちが『痛い』と言うのも嫌だから、自分で貼れるところは自分で湿布を貼っているの。自分で貼れない背中は、職員さんが来てくれた時、ついでに貼ってもらっているの。」と笑いながら言っておられました。これを聞いて、私はWさんの半分ほどの年齢にもかかわらず、年中あっちが痛い、こっちが疲れたと言っていることを恥ずかしく思い、反省するばかりでした。Wさんについては、職員からも、「夜勤の時に居室に伺うと、Wさんはいつも労いの言葉をかけて下さるので、励みになります。」とたびたび報告があります。これは年齢とは関係なく、Wさんのお人柄によるものだとは思いますが、他者を思いやる気持ちや言葉の力を感じます。

  言葉と言えば、私たちの仕事は他の業種に比べて、「ありがとう」と言って頂けることの多い仕事だろうと思います。つらい仕事の最中に「ありがとう」とひと言かけられたことで、疲れが吹き飛び、元気が出てきた経験がある方も多いことと思います。「ありがとう」という言葉は元気の源となるように思いますが、逆に「疲れた」とか、つい言ってしまう「忙しい」等の言葉は元気が奪われるような感じがします。自分では何気なく言った言葉が、自分のみならず、周囲にも大きな影響を及ぼすことは間々あることです。仕事中に限らず、日々、周囲が明るく元気になるような言葉を使っていきたいものです。

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  • 2017.11.01 Wednesday
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